
☞執筆者:大木啓旨さん(株式会社 VNKC 代表)
☞資格:ファイナンシャルプランナー(FP2級)、愛玩動物看護師

★給与明細は見なきゃ損⁉
「給与明細なんて見たって手取り増えないし意味ないじゃん?」
なんてことを耳にしたことがあります。
たしかに見るだけで給料が増えるなんてことはありません。
しかし、自分が先月にどれだけ働き、その対価としてどれだけ給与が支払われているのかを確認することは大切です。
★給与明細とは?
給料明細とは勤務先から支給される給与や手当、納めている税金や支払っている保険料な
どが記載されている通知書のことです。
ちなみに、給与明細の発行は所得税法で定められた企業側の義務です。
万が一に給与明細が 発行されていない方は勤務先に確認をしてみてください(・ω・)ノ
そして、勤務先の経理を担当する方も人間です。100%ミスが無いとは言い切れませんので企業と自分の双方で確認することが大切です。
さらに、自分がどれだけ税金を払っているか?どれだけ保険料を払っているのか?これら を把握することは社会人として必要な知識です。義務教育では教えてくれないことですがなぜか社会人となると“知っていて当たり前”という認識に変わってしまいます( ;∀;)
お金の知識は知らないと損をすることがたくさんあります。
だからこそ損をしないようにするためにお金の知識をつけ、
自分の生活に関わるお金の管理をできるようになっていきましょう!
★項目の解説
ではさっそく給与明細を一緒に見ていきましょう(`・ω・´)
項目はまず、支給・控除・勤怠の3つに大きく分かれます。
この3つの項目それぞれに、更に細かな項目が記載されています。
A)支給
これはわかりやすく、
勤務先からみなさんへ支給される給与の項目が記載されている欄に なります。
月給(基本給)や残業手当、通勤手当などが記載されます。
イメージ図には載っていませんが手当には他にもたくさんの種類があります。
役職手当、資格手当、住宅手当、家族手当、深夜勤務手当、法定休日手当など…
みなさんにとってプラスとなる項目なのココだけはちゃんと確認しているなんて人も多い かもしれませんね(;・∀・)
B)控除
続いては控除(こうじょ)です。
よく聞く「額面から諸々引かれて手取りが〇〇万円」の“諸々”の部分です。
つまりみなさんからするとマイナスの項目となります。
ただ、マイナスと聞くと“会社に取られている”と解釈される方もたまにいます。
なので、ちゃんと誤解の無いように説明しておきます!
控除とは「給料から天引きで支払われる保険料や税金」のことです。
つまり、必ず支払わなければならないものを勤務先が先に支払ってくれている項目なのです。 納税は国民の義務です。税金は支払いが遅れれば追徴課税といって支払いが遅れたことに
よる罰金を払わなければならないこともあります。
なので、そんなことにならないよう予め給与から差し引いておけば忘れることもありませ んし、個人での手続きも不要なので楽ちんということです!
項目は、社会保険である健康保険、介護保険、厚生年金保険と雇用保険の保険料、さらに税金で所得税や住民税があります。
住民税は前年の収入に対して発生する税金です。
つまり新入社員の方などにはこの住民税の控除はありませんのでご注意ください。
稀に共済費という名前の控除があります。
これは勤務先の独自ルールで、従業員全員から毎月少しずつ徴収し積立をして福利厚生に使用するための項目です。
給与天引の場合はこの共済費という名前ですが、何に使うのか?
という目的は企業さん毎に違いますので、気になる方は経理に関わっている方に聞いてみ
るといいでしょう!
C) 勤怠
勤怠の記載内容は、支給や控除の計算の元となる情報(データ)が記載されています。
項目としては、
勤務日数や欠勤日数、法定内残業時間、休日労働時間、時間外労働時間、深夜労働時間、遅刻早退時間、有給残日数などです。
この勤怠情報に誤りがあればもちろん支給額にも影響しますので、
しっかりと間違いが無いか毎月確認するようにしていきましょう!
【こんな質問いただきました!】
⓵給与明細をもらっていません。どうしたらよいですか?
それは大変です。笑
なぜならば、給与明細の交付は所得税法によって企業側に義務づけられています。
もしも交付されていないのであれば、経理担当ないし院長に確認をしましょう!
⓶サービス残業が多くて困ります。どうしたらよいですか?
本来、残業手当の計算は原則として1分単位で計算されることになっています。
15分単位や30分単位で計算されている企業さんもあるかもしれませんが、就業規則等 を確認してみて下さい。
1日当たりではたった数分の残業時間でも、1か月単位で見ていくと大きな数字になるな んてこともよくあります(;゚Д゚)
また、勤務先にタイムカード等があっても正確に打刻できないなんてことがあるかもしれ ません。(本当はそんなことあっていいはずがありません…涙)
しかし、そんな時は、独自に出退勤の時刻をメモしておくようにしましょう。
写真などで時刻表の写真を撮っておくことも有効かもしれません。
⓷給与明細は捨ててしまっていますが、保管しておいた方が良いのでしょうか?
給与明細は必ず保管をしておきましょう!
給料や残業代の未払いがもしもあった場合、過去2年間まで遡って請求することができま す。 また、あなたがもしも失業をしてしまった時、失業給付金というものを請求することができます。その時にもこれまでの給与を確認する必要がでてきますので過去の給与明細が必要となります。
さらには、自分で確定申告をすることになった時にも給与明細があると便利です。
そのため2年間分は念のため給与明細を保管しておくようにしましょう(`・ω・´)ゞ
⓸手取りを増やしたいです!どうしたらいいですか?
愛玩動物看護師という国家資格になったからといって
すぐに手取りは増えない、という方も多くいらっしゃるようです…涙
だからと言ってあきらめろなんて言いません(`・ω・´)!!
① 手取りを増やすなら副業も視野に
今どきは副業OKという企業も多くなってきています。
趣味を活かしたりスキルを 活かしたりとやり方はいろいろです。
しかし、副業に専念するあまり本業を疎かにしては本末転倒です。
副業をするにも計画的に行いましょう!
② 手取りを増やすだけがゆとりある生活とは限らない⁉
生活にもっとゆとりがほしい!
将来のためにお金を貯めておきたい!
これは誰しもの願いです。
そしてその為には手取りをもっと増やして貯金しなきゃという気持ちもよく分かります。
しかし「収入を増やす=手取りを増やす」が必ずしも正解とは限りません。
自分の老後や子供のための資金であれば、今の生活スタイルから無駄な支出を無くし、
その分の金額を資産形成に回すことができれば、 15 年、20
年、30 年後には大きな金額になります(´∀`*)
副業で自分のプライベートタイムを減らすことなく、同時に将来の準備をすることができる一石二鳥な方法が資産形成です!
ぜひ一緒に資産形成について学んでいきましょう(*^_^*)
詳しくはコチラから☞https://www.kc-vblog.com/
まとめ
今回は知っているようで知らない給与明細についてまとめました。
毎月当たり前のようにもらって、当たり前のように手取りだけ確認しておしまい・・・
なんてしていた方も多いと思います!!
でも次のお給料日にはこの記事のことを思い出していただき、
ぜひ給与明細全体に目を通 してみて下さい!
そして自分の生活に関わるお金の知識を深めていきましょう(*´▽`*)
お金の知識はこれまで誰も教えてくれませんでした。
僕自身も給料明細の見方を学んだのは恥ずかしながら
FP として勉強をはじめてからです (;゚Д゚)
お金の知識は知れば知るほど得をして、知らない人は損をします。
自分の身は自分で守れるように知識をつけていきましょう(=゚ω゚)ノ